厚い信仰心の現れ・・・・お地蔵さん


●亀の首地蔵(瀬戸田)
高根大地のたもとに、波にかあだを洗われている地蔵さんがあり、潮が引くとそのそばには亀の形をした岩が姿を見せる。その昔亀主という大亀が付近を通る船を襲っては人間を食べていた。船が通らなくなると、村人を毎年ひとりずつ選んでこさせた。村中で困っていると、向上寺の調明という小僧さんが知恵を使って、亀の頭を切り落とした。首は天高く舞い上がり海に落ちて、亀の首岩となった。その後、通行する船が増えて海難事故が多発したので、村人は、亀主の慰霊と海難防止を祈願して、お地蔵さんを建てたと言われる。(港より歩いて7分)



●嫁いらず観音(田高根)
十一面観世音菩薩は、船乗りの航海安全を祈って建立されたものであるが、いつのころからか、お年寄りが死ぬときに長患いをせずポックリをあの世へいかせてもらえる観音さんだといわれるようになった。したがって、嫁に世話をさせず、嫁に楽をさせるから、嫁いらず観音とか嫁楽観音と呼ばれるようになり、信仰を集めている。春、彼岸の大祭には、たくさんの幟が立てられ、近隣諸島からもご利益にあやかろうとおおぜいの参拝者が訪れてにぎわう。(港より車で25分)


●足長地蔵(荻)
島の南端にある「足長地蔵」は、そのお堂の左右に大きな草履がかかり、33番札所として信仰を集めている。その昔、五作じいさんの家に毎夜恐ろしい化け物が現れた。弱りきった五作じいさんが一心にお地蔵さんに拝んだところ、お地蔵さんが「家の左右に大きな草履をかけておけば、化け物が驚いて逃げてしまう」といった。その通りにすると、ほんとうに化け物はあらわれなかったという伝説が残る。(港より車で25分)


●腰なし地蔵
八幡宮の近くに、小さなお堂がある。いつのころか、信心深い人が海に捨てられている上半身だけのお地蔵さんを見つけ、泥でよごれている体をきれいに洗い、近くの松の根元に置いて毎日お参りをしていた。やがて、多くの人々ががお参りし、誰言うとなく地蔵さんを拝むと、腰の痛みが治ったとか、足の痛いのが治ったとかいう声が広がり、多くの信者がお参りしている。堂内には、小さな石仏が多く置かれ、その中には祈願した人々が彫ったのか素朴なつ